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HAND ROOM WOMENS 板倉直子さん直伝 おしゃれのセオリー 1・2・3<vol.1>

ストア:くらすこと掲載日:2023/03/18
40代になったら、これまでの服がなんだか似合わなくなってきたかも・・・
これからどんなお洋服を着て、どんな風に歳を重ねていこうかしら。

体型もライフスタイルも変化し、これまでの自分のイメージに迷いを感じはじめた40代スタッフが選び、くらすことでお取り扱いがはじまったウェアブランド「HAND ROOM WOMENS」。

ベーシックでありながら、大人の女性の体型を考慮したうつくしいラインや素材にこだわり、オーバー40のエレガントさやかっこよさを引き出してくれるウェアです。

そんなHAND ROOM WOMENSを企画デザインするのは、島根県松江市にある人気セレクトショップ“Daja”を営む板倉直子さん。

せっかくなら産みの親である板倉さんにお洋服の魅力や着こなし方をたっぷりレクチャーしていただこう!と松江市までおうかがいしました。





はじめてお会いする板倉さんは、なんとまあチャーミングなこと!
「エレガントは得意なの!」と目をくるんとさせて少女のように軽やかに微笑む板倉さんを目の前にすると
これからの40代、50代、彼女のように歳を重ねたい・・・ そう憧れずにはいられません。
自然体だけど、気を遣うべきところにはきちんと大人の計算がされた板倉さんの振る舞いやお洋服の着こなしは、ある程度年齢を重ねてきたわたしたちがすぐにでも真似したくなるようなものばかり。

この着こなしのお手本があれば、これからも自信を持って歳を重ねられそう。
そう思わせてくれる板倉さん直伝のおしゃれのセオリーと、生活を豊かにするお気に入りアイテムをあわせてご紹介します。

Contents

Lecture 1 ラインを意識して全体のシルエットを整える
Column 〜ずっと大切に使っている一期一会のもの〜
Lecture 2 色使いでおしゃれがうまくいく
Column 〜香りのおまもり〜
Lecture 3 方程式でバランスの正解をみつける
Column 〜最近のわたしのお気に入り〜
Photo:Haruki Anami
Styling/Model:Naoko Itakura

自分で作りだす、ひきしめカラーの ブラックIライン

錯視効果で痩せて見せるのがIラインコーデ。ローブのようなベルト付きコートなら、自分でIラインを作って着やせ感を実現。下にブラックワンピース、上にコートを羽織ってフロント部分を重ねずに、上から下まで10cmほど開けてベルトで固定。下に着ているワンピースを中心からIラインでのぞかせることによって、全体を縦長に見せてくれ、布幅が大きく重たくなりがちなコートに軽さをだしてくれます。ここで大事なのが、色の組み合わせ方。同系色だと錯視効果は出にくいし、ぼやけた印象に。板倉さんのカーキ×ブラックの組み合わせはおしゃれ上級者のカラーコーデテク。そのまま真似してお出かけしましょう。こなれ感を演出するお袖のロールアップもお忘れなく!

使用したアイテム

※シューズは板倉さん私物

お出かけ先に合わせてウエストを ブラウンジングでXライン、ストンとそのままIライン

ウエストラインを紐で絞るタイプのワンピースやベルト付きのコートは、キュッと絞ってブラウジングするだけでドレッシーな着こなしに。ウエストにくびれを作ってボディにメリハリをつけるXラインは、女性らしくエレガントな雰囲気を作り出すライン。紐やベルトループがないお洋服は、ボトムにトップをインしてブラウジングさせるだけで、こなれ感の出るワンランクアップのおしゃれが実現。
今度はブラウジングなし。シックな雰囲気なブラックドレスだけど、ウエストブラウジングなしで両端の調節用の紐をひと結びしてタラリと垂らしたままでカジュアルダウン。ドレッシーな気分ではない、普段使いのときにはストンと下に落ちたゆるいシルエットを楽しんで。シューズも抜け感のあるサンダルやスニーカーで合わせるのが正解!

使用したアイテム

※シューズは板倉さん私物

三角形か逆三角形ラインで フェミニン or マニッシュ

三角形を意識した女性らしいAラインシルエット。トップを台形スカートや裾にかけて広がりのあるパンツにインしてコンパクトに。重心を下半身に置くだけで女性らしいルックに仕上がります。

同じシャツでも全体をAラインにするのかVラインにするのかで、コーディネートのテーマが決まります。Aラインのときは小物も女性らしいゴールドのアクセサリーを、Vラインのときにはボーイッシュな麦わら帽子やマニッシュなシューズを合わせるとチグハグにならずまとまります。

使用したアイテム

※「HAND ROOM WOMENS ショートクルタシャツ 白×紺ギンガム」は近日入荷予定
※シューズは板倉さん私物
マニッシュな雰囲気を作りたいときは逆三角形のVラインを意識して。トップに少しゆとりのあるシャツやTシャツ、ボトムは裾に向かってテーパードがきいているパンツを合わせるとクールな印象のコーディネートが完成。上半身にボリュームがあるので脚を細く見せる効果も。

使用したアイテム

※「HAND ROOM WOMENS ショートクルタシャツ 白×紺ギンガム」は近日入荷予定
※ソックス、シューズは板倉さん私物

Column 〜ずっと大切に使っている一期一会のもの〜

エルメスのスカーフとセイコー社の腕時計。柄に一目惚れしたエルメスのスカーフは、約30年前の初のパリ行きで手に入れたもの。でも実はパリに向かう途中のトランジットで降りたKLM空港で見つけたものなのです。あと数時間で着くエルメスの国・フランスで購入しようかと迷ったのだけど、一期一会を感じ、前のめりになりながらパリの地を踏む前のオランダで買いました。その魅力は30年の時を経ても褪せることはなく、今でも気に入って大切に使っているものの一つです。

セイコー社の時計は、家族が時計屋を営んでいる友人が、わたしが気に入りそうな古い腕時計があるとわざわざ連絡をくれて。1960年代後半の華奢なカットガラスのフェイスは今では作ることができないものなのだとか。見に行ったらこれまた一目惚れで。吸い込まれるように購入しました。
小さな頃から、ものを大切にすることを両親から教えられて育ちました。大人になって、働いたお金でその当時好きだったGショックなどの手ごろで安価な腕時計を深く考えず3本も購入。それを目にした父に「3つは多い」と叱られたのがきっかけで、ずっと大切に使いたいものを厳選して買い物をするようになりました。その中でもこのスカーフと腕時計は、一期一会の直感でピンときて手にした特別なもの。年月を経ても気に入って大切に使っています。

同系色のグラデーションで全体にまとまりを

ホワイトとベージュのさわやかグラデーションコーデ。シューズやバッグも同系色で合わせて。靴やバッグはブラックやブラウンの引き締めカラーをもってきがちだけど、ここは思い切って小物もグラデーションに。トレンドでもある全身ホワイトコーデはなかなかハードルが高そうだと感じている人も、グラデーションをきかせたベーシックアイテムを組み合わせると真っ白ではないのでチャレンジしやすくなります。
※シューズとバッグは板倉さん私物
カーキ、ブラウン、ベージュでサファリをイメージしたグラデーションコーデ。リネン×コットンなど、異素材を組み合わせることでスタイリングに奥行きが出てより一層おしゃれに。カジュアルな雰囲気だけど、上質な素材で仕立てた一つひとつのアイテムが大人の女性をより美しく引き立ててくれます。この色使いでおしゃれ上級者の仲間入り!

使用したアイテム

※シューズは板倉さん私物

お洋服の色と小物の色をリンキング

パンツのホワイトとブレスレットのホワイトをリンクさせたモノトーンコーデ。春夏には少し重たく感じるブラックのシャツも、ボトムと首元、手首、足元に白を足してホワイトの面積を増やすと軽やかな印象に。お洋服と小物の色をリンクさせることで、柄×柄の組み合わせのお洋服でも全体にまとまりが出ます。よく考えてコーディネートされた着こなしだなと見た人が感心してしまうコーデ術。

使用したアイテム

※「HAND ROOM WOMENS パフスリーブ イタリアンオープンカラーシャツ」は近日入荷予定
※ブレスレットは板倉さん私物

ソックスの色が今日のコーデの決め手

「意外なんだけどアクセサリーよりソックスの方が重要なの。」と板倉さん。以前はお洋服やアクセサリーを決めてから最後に、あまり時間をかけずに靴下を選んでいたのだとか。いざ出かける際に靴を履き終えて全体のバランスを見た時に、「このソックスじゃなかった…」と、しっくりとこないことが多かったそうです。

「ソックスならカラーも素材の種類もタイツより多いから、スカートやワンピースのときにはハイソックスを履くことが多いんです。寒い時はレギンスを履いて、ハイソックスを履いてるのよ。」とおしゃれな防寒対策まで教えていただきました。

ロールアップしたパンツの裾からチラリとのぞく白ソックスが全体に清潔感や抜け感をプラス。カラーソックスには抵抗がある人でも、ホワイトなら気軽にソックスを主役にしたコーデが叶えられます。アイビールック風のチノパン×白ソックス×ローファーはきれいめカジュアルの鉄板コーデ。

使用したアイテム

※ソックス、シューズは板倉さん私物
かたい印象になりがちなブラックワンピースとパンプスの組み合わせも、つなぎ役の靴下がリブ素材でグレーならその印象を少しだけ軽くしてくれます。縦ラインを強調するリブソックスは脚を細く美しくみせてくれるのもうれしいポイント。フォーマルの着こなしにも取り入れたいテクニックです。

使用したアイテム

※ソックス、シューズは板倉さん私物

Column 〜香りのおまもり〜

以前、旅行先で宿泊したホテルの匂いが気になってリラックスできなかったことがありました。それ以来、旅先や出張先には自宅で使用しているイタリアのフレグランスブランド「Santa Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェッラ)」のポプリと同じ香りのオーデコロンをおまもりのように持って行くようにしています。いつもはポプリを自宅のクロゼットや靴下を仕舞っている引き出しの中にしのばせて香りをうつすようにしています。スパイシーで中性的な香りがユニセックスな雰囲気のポプリ。香りだけでなく、インテリアやファッションも甘いのが苦手なわたしにとって自分らしいバランスの香りで気に入っています。
ポプリの香りはもちろん、ロマンを感じるブランドストーリーにも惹かれてSanta Maria Novellaを好きになったのですが、今ではポプリ以外のオーデコロンも少しずつ集めるようになりました。他にはフランスのセラミックブランド「Astier de Villatte(アスティエ・ド・ヴィラット)」のインセンスを炊いて、香りと煙が燻る様子を楽しんでこころを落ち着かせることもあります。

リラックスやカジュアルルックには、おもいきって 対極アイテムをプラス=こなれた大人のおしゃれ

マニッシュなオープンカラーシャツやクルタシャツを、サンダルにバスケット、麦わら帽子にスニーカーとカジュアルな小物でまとめた装い。ここで終わらないのが板倉さんのおしゃれリテラシー。この大人のマリンルックやホリディルックを意識したカジュアルコーデにプラスしたのはフォーマルアクセのパールネックレス。シャツもボトムにインにしないリラックスムードと、対極にあるフォーマルアイテムをおもいきって取り入れることで品のある女性らしさがうまれます。おしゃれ上級者の成せる技がきらりと光るコーデ。これなら街へも気後れなくおでかけできます。

使用したアイテム

※「HAND ROOM WOMENS パフスリーブ イタリアンオープンカラーシャツ」は近日入荷予定
※小物は板倉さん私物

上質素材の大人のTシャツ+ クラシカルな小物で大人顔に

体のラインをひろってしまうTシャツは、体の輪郭がぼやけ出すオーバー40にはなかなか手が出せないアイテム。マニッシュなシャツのイメージが強いHAND ROOM WOMENSが初めて手がけたクルーネックTシャツは、Tシャツだけどシャツのようなきちんと感のある一枚。光沢のある上質コットンで仕立てられ肌あたりもなめらか。このカジュアルアイテムのようでそうでないTシャツの着こなしを、さらに大人顔にしてくれるのがパールやパンプスなどのクラシカルな雰囲気を持つ小物たち。品のある小物を足すことでカジュアルが一気によそいきコーデにさま変わり。

使用したアイテム

※小物は板倉さん私物

シンプルコーデ+アクセサリーで お顔まわりに華やかさを

シンプルなお洋服はさらりとしたかっこよさもあるけれど、歳を重ねるごとになんだか寂しく見えることも。そんなときにおさえておきたいお約束。ボリュームのあるジュエリーやスカーフでお顔まわりを華やかに!シンプルなワンピースも、ベーシックカラーのTシャツも、小物一つで印象ががらりと変わります。HAND ROOM WOMENSのループ付きミニアスコットスカーフは端をループに通せば簡単に形がきまるスカーフ。Tシャツやシャツにあわせるだけで、胸元にボリュームを出してくれます。ヘッドバンドとして使うこともできる優れものです。

使用したアイテム

Column 〜最近のわたしのお気に入り〜

「NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅」のDVDと、「漫画 サピエンス全史」の2冊が最近のお気に入り。
以前から地球の成り立ちや、人類がどこから来てどのように世界中に散らばっていったのか、とても興味がありました。いつもは目の前の仕事や家事に追われ慌ただしくしていることが多いのですが、ふと寝る前になると地球の創成期について思いを馳せることが多くて。そんなわたしを見て、夫がプレゼントしてくれたDVDと本です。
今までは自分の仕事や暮らしを軸に世界が回っていましたが、特にここ数年は、人類はどこに向かっていくのだろうということを、自分自身の方向性と重ね合わせて悩み始めたタイミングでもありました。その先の未来を模索していく中で、まず過去の事を知らないといけないとも感じています。

このDVDと本で、なぜホモサピエンスが生き延びて他の原人が途絶えてしまったのかなどという謎も解明。クロマニヨン人はとてもかっこよく、現代のニューヨークのカフェにいても違和感がないなど、そんな話を聞くとさらに興味が湧いてきます。

地球が誕生してからの46億年を365日で例えると、人類が出現したのは12月31日の夜中なのだとか。そう思うと人類は特別な存在ではなくて、当たり前だけれど生き物の中の一つだな、と気が付きます。これからはそんな感覚を大切にし、地球に生きる一員として過ごしたいと思ったりしています。
後編も引き続き板倉さんからお聞きしたおしゃれのセオリーをご紹介します。

後編は近日公開予定。
ストア紹介

くらすこと

わたし自身のものさしを見つける、くらすこと。 使い続け暮らしに根づくことで、生活にふくよかな豊かさを与えてくれるものや幸せな気持ちになるもの。 そんな暮らしまわりの雑貨や洋服、台所道具、自分たちが...もっと見る

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