“育てる”を楽しむ。 – NAOTの経年変化 –

ストア:NAOT JAPAN掲載日:2020/04/06
みなさんは「革靴」って、好きですか?

わたしは、NAOTに出会うまで
あまりいい印象をもっていませんでした。

「足が痛くなりそう」
「お手入れがむずかしそう」
「ちょっと高いしなあ」

そんな風に思っていました。



わたしのファーストNAOTはサボでした。



ほぅほぅ。
革が硬くて、キュッと感じるけど、痛くはないなあ。
インソールがふかふかしていて、気持ちいい。
なにより楽だわ~。
でも、靴はしばらく履いてみないと分からないしなあ。



NAOTとの初対面は
そんな風に感じたことを覚えています。


週に5日、そのサボを履きました。


ふかふかのインソールは
わたしの足形を取ったように
やさしい凹凸ができました。

革にはわたしが一歩一歩、踏み込む
その場所にシワが入りました。

ついでにどこで付けたのか、
つま先には小さなキズも。

お手入れは、たまーにササッと靴クリームを塗る程度。
頻度は靴の状態をみて
なんだか乾燥しているなって思ったときだけ。

そして明るい茶色だった革は
深みのある色に変化していきました。


いつの間にか履いていることを忘れるくらい
わたしの足に馴染んだ靴。

この馴染んでいくという「変化の過程」や
すっかり足の一部に「変化した姿」が
革靴の一番の楽しみじゃないかなと思うのです。

NAOTとの初対面から2年3ヶ月ほど経ったいま
わたしのコレクションは9足に!


革靴にあまりいい印象を持っていなかったことなど
すっかり忘れたかのように、わたしの日常生活とNAOTは
いつもワンセット。
気楽に付き合っています。


もし、かつてのわたしと同じように革靴って…と
思われている方がいらっしゃったら
ぜひ革靴を、NAOTを育てることを楽しんでいただきたい。
そこで今回はNAOTの「変化の過程」や「変化した姿」を
少しご紹介したいと思います。

【インソールの変化】

右は新品のもの、左はスタッフが約10ヶ月履いている靴のインソールです。
表面はやわらかい革、裏側はコルク素材を使用したNAOTのインソールは、
ふかふかとしていて心地良く、抜群のフット感が特徴です。

履いていくうちに、表面の起毛している革は、なめされてツルツルになり
どんどん足入れが楽になっていきます。
そしてインソール全体は、足形をとったように
凹凸が出来上がっていきます。
その変化をみて、わたしってこの部分に特に力をいれて
歩いているんだなあ…なんて、新しい発見もあったり。

そうやって自分の足形に育ったインソールは唯一無二。
全く同じサイズのインソールでも、他の人のものに足を乗せただけで
「わたしのじゃない!」と感じるくらい、馴染んでいきます。

【革の経年変化】

NAOTの靴は天然の牛革を使用しています。
靴クリームで保湿をされた、ツヤ美人な子。

深みを増して渋くなってきた子。
キズやシワが入って、キレイの新品なときよりも
持ち主の姿に馴染んできた子


同じ革でも歩き方や履き方、お手入れの仕方によって
ちがった表情に育っていきます。

これだから革靴は楽しい。

【馴染むということ】

幅の広さ、甲の高さ、指の長さや爪の向きなど、
人の足にはさまざまな特徴があります。

「いつもの靴下」も人それぞれ。
薄手のもので通年過ごされる方もいれば、
冬には何枚も重ね履きされる方もいらっしゃいます。
この2足は、それぞれ別のスタッフがいつも履いている同じ靴です。
どちらもIRIS サイズ「36」

(上)スタッフA
薄手の靴下で過ごすことが多く、細身の足に馴染んだかたちに。

(下)スタッフB
幅・甲周りが広めのスタッフの足に合わせて、柔らかく広がっています。


同じサイズ、同じデザインの靴でも、
このように持ち主によって全くちがった変化をしていくのです。


ちなみに細身の足のスタッフAに、スタッフBの靴を履いてもらいました!
履き口に隙間があることが分かります。
足が前へ滑ってしまうため、かかとにも余りがあり
歩くと少しカパカパした感覚が気になります。


一方で、持ち主のスタッフBが履くと…
もちろん、ピッタリ!!


今度は、スタッフBに同じ靴の新品を履いてもらいました。
アレ…?こんなだったっけ?
履き口で止まってしまい、かかとがでてしまっていますね。

今ではもうすっかり足に馴染んでいる靴も
はじめは、このような状態だったのです。

このようにNAOTの靴は、その持ち主の足や、履き方に合わせて
徐々に馴染んでいきます。

*幅・甲周りのサイズによっては、あらかじめ革をやわらかく
器具を使って広げる「革調整」をして、
より心地よく履いていただけるお手伝いをさせていただいています。
お気軽にお問い合わせくださいね。


我が子のように、どんどん愛おしくなる革靴

みなさんにもそんな風に、
革靴を育てることを楽しんでいただけたら嬉しいです。

※今回ご紹介した靴の経年変化は、あくまでもひとつの例です。
持ち主の履く頻度や、育てる環境によって異なります。
ストア紹介

NAOT JAPAN

1942年から80年以上続く、イスラエル発の革靴 NAOT(ナオト)。 ふかふかと柔らかなインソールは足裏に馴染み、革の風合いも個性豊かに育ちます。 “心と体が喜ぶ一足”を見つけるお手伝いが出来ればと...もっと見る