お店のこと、私たちのこと vol.1

ストア:yahae掲載日:2021/07/18
こんにちは、yahae kiyosumi店長の石川と申します。

ついに、関東甲信も梅雨明けしましたね!お店の裏の清澄公園ではセミも鳴き始めています。
皆さまのお住まいのところは、いかがでしょうか。

お店がオープンして早くも8ヶ月が経ちました。沢山の方々にお越しいただき本当にありがとうございます。
今日は店名の由来やヤマヤについて、少しご紹介させていただけたらと思います。

yahaeの由来

江戸、明治の時代、大和の地は綿の栽培や木綿織り(もめんおり)の一大産地として栄えていました。
その頃、ヤマヤも綿問屋や木綿織りを行っていましたが、<yahae>は木綿業の創業者、弥兵衛(やへえ)の名前に由来しています。
旧工場にて
旧工場にて
ヤマヤは1820年に木綿業として創業し、1921年に靴下を作り始め今年で100年目を迎えました。
次の100年に向けて私たちのものづくりの集大成となるような本当の意味での自社ブランドを立ち上げたいと考え、昨年末に新ブランド<yahae>を立ち上げました。そして、<yahae>の初めての直営店が清澄白河に誕生しました。

なぜ奈良で靴下?

明治の中頃から大和の木綿業は下火になり、明治の末には衰退しました。
木綿業に変わるものを模索していた中で、疋相村の吉井泰次郎(よしいたいじろう)が
手廻しの靴下編み機を導入して生産を始めたのが、奈良の靴下の始まりです。
奈良の靴下が急速に発展したのは、洋服が本格化した戦後のことです。

オーガニックコットンとは

ヤマヤは、まだ「オーガニック」「環境配慮」「エコ」という概念が一般的でない頃からオーガニックコットンを使用していました。

オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料を使用せずに手間ひまかけて栽培される綿のことです。
通常、綿の栽培には、大量の農薬(除草剤、殺虫剤、収穫の際の枯葉剤)が使用されます。
残留農薬は最低でも三年は消えないといわれ、生産者の人たちは、強力な化学薬品の影響によって健康被害を受けています。
そのため、綿花の栽培において農薬による環境汚染や労働者の健康被害が社会問題となっていました。
オーガニックコットンは、アメリカの昆虫学者、サリーフォックス女史の提唱によるものです。
その意味で、サリーフォックスさんは「オーガニックコットンの母」とも呼ばれています。

オーガニックコットンの産地と生産量

オーガニックコットンの産地としては、以前はアメリカだけでしたが、現在は、栽培国も増え、ペルー、インド、トルコ、ウガンダのオーガニックコットンも使用しています。
栽培国が増えたと言っても、世界中の全コットン生産量に占めるオーガニックコットン生産量の割合は1%にも満たない状況です。

オーガニックコットンと通常のコットンの違い

お店でもお客様より普通のコットンとの違いを尋ねられることがありますが、はっきりしているのは栽培方法の違いだけです。
しかし、生産者と地球環境についていえば、オーガニックコットンと普通のコットンとでは大きく違います。
オーガニックコットンを身につけるということは、着る人だけでなく生産者と地球の健康を守ることだと考えています。
ものづくりという視点から地球環境を考え、そして守っていきたい。
そんな想いもありますが、まずはオーガニックコットンのやさしい肌触りに包まれる心地よさを知っていただけたら嬉しいです。
まだまだ気軽にお出かけできない状況が続いていますので、少しでもお店の雰囲気やヤマヤのこと、清澄白河のことを知っていただけるきっかけになれば嬉しいです。
次回はyahaeのご近所のお店についてご紹介できればと思っております。

題して「yahaeのご近所さんぽ」どうぞお楽しみに。
ストア紹介

yahae

東京・清澄白河にあるファクトリー直営の靴下専門店。すべて奈良・広陵町の自社工場で一点一点、丁寧に編み上げています。私たちが作るのは、1921年から引き継がれてきた私たちの「歴史」と、これから歩みたい100...もっと見る