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平安楽堂の窯元を訪問しました

ストア:cortina掲載日:2016/12/22
京都を代表する伝統工芸品のひとつである清水焼(きよみずやき)の平安楽堂。
平安楽堂との出会いはプライベートで訪れたイベントでした。たくさんの作家さんが出店されていたのですが、ひときわ素敵な和食器がずらりと並んでいて、思わずブースに吸い寄せられました。和食器ならではの落ち着いた佇まいの中に、モダンでどこか洋食器にも通ずるような魅力が詰まっている器たち。

どんなふうにして作られているのか気になって、窯元までお邪魔してきました。
作業場の様子や器たち、そしてお一人で作られている松岡さんの人柄もご紹介したいと思います。

平安楽堂の魅力:手仕事

作業場

器はどれも美しくとても丁寧な仕上がりなので、てっきり機械のようなものを使って均一にできあがっているんだ、と思っていたら大間違い!
全ての器が手作業により生み出され、形を整えられていたのです。お一人でされているというのも驚きました。
こちらがその作業場の一角。作業しやすいように道具が置かれていたり、長年使っている味が出ていたり、まさに職人さんの作業場という雰囲気です。
こちらがその作業場の一角。作業しやすいように道具が置かれていたり、長年使っている味が出ていたり、まさに職人さんの作業場という雰囲気です。

丁寧な手仕事

土台こそ電動で回っていますが、削るのはフリーハンド。
驚くほどまっすぐに削られ、高台ができていく時間はあっという間でした。
こちらはコーヒーカップの高台を削って作っているところ。
こちらはコーヒーカップの高台を削って作っているところ。
模様を描くのもフリーハンド。以前はガイドラインをしっかり引いていたそうですが、今では必要ないそう。簡単そうに見えて、とても気の張る作業です。
模様を描くのもフリーハンド。以前はガイドラインをしっかり引いていたそうですが、今では必要ないそう。簡単そうに見えて、とても気の張る作業です。

使い込まれた道具たち

器作りに欠かせない道具たちは、たっぷりと使い込まれて味が出ています。
この1本1本もかっこいいですよね。
この1本1本もかっこいいですよね。

成形や模様入れなどが終わるとこちらの窯で焼き上げます。
せっかくきれいにできても、この窯入れでうまくいかないこともあるそうです。土の成分など、自然のものなので、計算し尽くせないそう。ひとつひとつ丁寧に作っているのに、ここでうまくいかないこともあるだなんて、、。なんだかその大変さに衝撃を受けました。
せっかくきれいにできても、この窯入れでうまくいかないこともあるそうです。土の成分など、自然のものなので、計算し尽くせないそう。ひとつひとつ丁寧に作っているのに、ここでうまくいかないこともあるだなんて、、。なんだかその大変さに衝撃を受けました。

たくさんの工程を経て完成

左からコーヒーカップの製作工程順に並んでいます。1番右が出来上がったコーヒーカップです。
左からコーヒーカップの製作工程順に並んでいます。1番右が出来上がったコーヒーカップです。
カップ1つ完成するまでにたくさんの工程を経ていることがよくわかりました。
実際の仕事風景を知ると、この写真はとても感慨深い一枚です。

普段何気なく使っているカップには、職人さんの思いが詰まっていて、時間もかけられている。
改めてものを大切にしなければ、という気持ちになりました。

たくさんの器がずらり

作業場内を見渡すと、所狭しとたくさんの器が並べられていました。お一人で作られているとは思えない量。それでもまだまだオーダーに追いつかないそう。
さすが人気作家さん!
当店の取扱いはほんの一部ですが、かわいいものばかりですので、これからどんどん増やしていけたらな、と思っています。
作業場内を見渡すと、所狭しとたくさんの器が並べられていました。お一人で作られているとは思えない量。それでもまだまだオーダーに追いつかないそう。
さすが人気作家さん!
当店の取扱いはほんの一部ですが、かわいいものばかりですので、これからどんどん増やしていけたらな、と思っています。

平安楽堂の魅力:美しい色合い

こだわりの釉薬(ゆうやく)

器の印象を大きく左右するもののひとつ、釉薬(ゆうやく)。
器に色を付けるものです。

思わず目を奪われる美しい色合いは、平安楽堂の魅力のひとつでもあります。こだわりの釉薬についてもお伺いしてきました。
○飴釉と黄瀬戸
手前のブラウンが飴釉、奥に見える黄色が黄瀬戸です。
これらは鉄を着色剤に利用した「鉄釉」という種類の釉薬を使っています。鉄の含有量によって色合いが異なり、黄瀬戸は1~2%と少量、飴釉は10%以上の含有率で、他にマンガンも加えて発色させています。
どちらも焼成時に釉薬のガラス質が溶け、濃淡が出る仕組みとなっています。
○トルコ青とコバルトブルー
上がトルコ青、下がコバルトブルーです。これらの釉薬の基礎となる調合は同じですが、発色に用いる原料がトルコ青は酸化銅、コバルトブルーは酸化コバルトと異なるため、同じツヤ、質感が出るよう微調整をしているそう。
リチウムを使うことにより釉薬の溶けを促進し、独特の美しいツヤが出ています。コバルトブルーの正式名称は瑠璃釉と言うそうですよ。
ハッとするような美しい色合いに、思わず目を奪われますね。
ハッとするような美しい色合いに、思わず目を奪われますね。

平安楽堂の魅力:松岡賢司さん

作家、松岡賢司さん

松岡賢司さん
松岡賢司さん
松岡さんはの窯元は、ひいおじいさんの代に作られたそうです。
松岡さんは20歳の頃から始められ、今年で13年目。ご自分でネット販売もされ、イベントにも精力的に出店され、そして私たちのようなお店に卸もされています。それをお一人で全てこなされているため、毎日たくさん器を作っても追いつかないこともあるそうです。

イベントで初めてお会いした時も、今回お伺いした際も、とても気さくにお話ししてくださる松岡さん。器に対する思いももちろん強く、松岡さんが納得のいったもののみ納品していただき、基準に満たないものは作り直しも惜しみません。

器のデザインや釉薬、使っている土についてまでも、詳しくご説明してくださいます。素晴らしい器ができるのは、この松岡さんの人柄あってのことなんだと強く感じました。
お忙しいのにたっぷりと時間をとっていただき、ありがとうございました。
(おまけ)
トイプードルのココアちゃんも出迎えてくれましたよ!人懐っこい性格で、全力で駆け寄ってきてくれます。かわいくてかわいくて、思わずたくさん写真を撮ってしまいました♪
(おまけ)
トイプードルのココアちゃんも出迎えてくれましたよ!人懐っこい性格で、全力で駆け寄ってきてくれます。かわいくてかわいくて、思わずたくさん写真を撮ってしまいました♪
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「今の」お気に入りを、「ずっと」お気に入りに。 cortina(コルティーナ)では、お客さまの毎日が楽しくなり、ちょっぴり心が豊かになるような、日々の暮らしの中に小さな幸せをプラスできるものをご提案し...もっと見る