小さな道具「薬味寄せ」。セラミックおろし、擂鉢、おろし金で生姜などを擂ったあと、表面に残ったものを掻き寄せるための道具です。細い先端が、細かな溝にフィットし、残った素材を無駄なく掻き寄せます。

この道具が作られているのは、茶筌（ちゃせん）や茶道具を伝統産業としている奈良県生駒市。薬味寄せは「茶筅」が元の姿です。茶筅は、固い竹を割り、味削りと呼ばれる工程を経て、菊の花のような繊細な先端に仕上げますが、それが１本でも折れると、出荷ができません。製造中のロスの多い品です。その、出荷できない茶筅を割って、先を切りそろえたものが、薬味寄せなのです。

たとえ廃材でも、まだ使えるものは積極的に再利用する。そんな材料と考え方から生まれでいます。

紐がついているのでフックに掛けておけます。
竹の節のおかげで持ちやすく、お茶を点てる気分にもなれるかもです！

いい仕事しますよ！きれいに取れて気持ちいいです。

創業寛政四年（1792年）。東京日本橋で220年以上にわたり打刃物類を販売しています。道具を見る確かな「目」を通して道具を造り、道具を選定している会社です。

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