「ファーストスプーン」をご存じですか？古くから伝わるヨーロッパの慣習で、「一生たべものに困らないように」という願いを込めてスプーンを誕生のお祝いに贈るそうです。椿井木工舎の二宮さんが住む長野県上松町では、生まれた赤ちゃんに、町の木工作家さんらが作る品物をプレゼントする「ウッドスタート」という取り組みがあります。そこで椿井木工舎二宮さんが作り、お贈りしているファーストスプーンが、このベビースプーンです。

赤ちゃんの手でも握りやすいように適度な太さと丸みを有したベビースプーン。椿井木工舎では開業当初からベビースプーンを製作されており、使ってくださった方々の意見を反映しながら改良を重ね、現在の形に至りました。硬さと粘りがあり、仕上がりもきれいになると言われる、樺を素材につくられています。

仕上げには、上松町の特産でもある食用の「えごま油」を使用。離乳食が始まる赤ちゃんの口に直接あたる物だから、やわらかく、ぬくもりのある木のスプーンを。どこまでも赤ちゃんの安全と幸せを願う二宮さんの思いが詰まった製品です。

時折、ご自宅にある食用のえごま油やくるみ油などの乾性油で保湿しながらお手入れすることで末永く使えるベビースプーン。お子さまの誕生祝いなどにぜひ贈ってあげたい一品です。赤ちゃんだけでなく、ジャムをすくったり、コーヒーを混ぜたり、ティースプーンとしてお使いいただくのもおすすめです。

天然の樺の木を使用し作られていますのでひとつひとつ木目や色味が異なります。また、使い込んでいく経年変化も、木が持つ個性とお子さんの成長と共にお楽しみください。

長野県上松町にある椿井木工舎は、二宮大輔さんが製作を行っている個人工房です。二宮さんは自動車メーカーのクレイモデラー（自動車のデザインができあがった後に立体におこす仕事）として十数年従事した後、長野県上松町の学校を出て2017年に独立開業されています。

椿井木工舎では、製品づくりの前に、まず治具（じぐ）を自作します。治具とは、生産の現場において、部品を固定し作業をやりやすくするなど作業の効率化や精度の向上を目的に製作されるもので、定番として販売されることが決まったプロダクトに関して、それに合った治具を製作します。治具の不具合はそのまま製品の品質に直結するため、治具作りはとても慎重に行ないます。

この治具を駆使することによってより効率的かつ安全に加工ができ、さらにここから使いやすさやデザインを追求していくため二宮さんの細部まで細やかで精密な手仕事が加わり、正確無比な職人技の宿った作品が生まれます。

「手作りの治具を使った効率的な加工」と「高い技術の手仕事による加工」から、美しく使いやすいデザインを纏ったプロダクトを、安定的に製作されている工房が椿井木工舎です。

こちらの商品は宅急便コンパクトで4点までお送りできます。

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