レモンの器のおはなし

ストア:よしざわ窯掲載日:2023/09/06
こんにちは。
よしざわ窯からのお知らせです。

今回は、よしざわ窯を代表する器のひとつ
「レモンの器」のおはなしをお届けしたいと思います。

初めの「レモンの器」

初めの「レモンの器」ができたのは、ちょうど今から10年前。2013年9月の頃でした。

レモンをイメージした形の大きめのお鉢をつくって、「レモンは黄色」というメンバーの声から、鮮やかな黄色の釉薬をかけました。
それがなかなかにうまくいったので、「今度はより本物のレモンに近づけみよう!」と思い、試行錯誤を繰り返し…2016年1月に「小さなレモン鉢」をつくりました。
当初の「小さなレモン鉢」
当初の「小さなレモン鉢」
今ではすっかり見慣れた姿ですが、当時は「これは手に取ってもらえるのだろうか、なかなかの冒険をしてしまったぞ」と、正直どきどきのチャレンジでした。

本物のレモンより一回り大きいくらいの、ころんとした形。
縁には凹凸で模様をつけて、両端にちょこんとした持ち手をつけたこのデザインが、「よしざわ窯のレモン」として固まりました。

「レモンのお皿」

当初の「レモンのお皿 小」
当初の「レモンのお皿 小」
「小さなレモン鉢」ができた頃はレモンのお菓子が流行っていたこともあって、「じゃあ、お皿もつくってみよう!」ということになり、「レモンのお皿」を小・中・大の3つのサイズでつくり、増やしていきました。

そうして数年つくり続けているうちに、いつの間にかすっかり"よしざわ窯といえば"な器たちの代表選手になっていたのです。
当初の「レモンのお皿 中」
当初の「レモンのお皿 中」
当初の「レモンのお皿 大」
当初の「レモンのお皿 大」

レモンの悩み

ですが、「これがよしざわ窯の代表作です」とお出しするにはどうしても引っかかる、ずっと抱き続けていた悩みがありました。歪みやひび割れ、模様の出方や焼き色の違い等々…粘土から素地をつくって焼成が完了するまでに、どうしても生まれてしまう「個体差」です。

そこで、レモンのお皿の「粘土素地づくり」を見直すことにしました。
よしざわ窯では通常、製作する器の形状、釉薬の発色や風合い等を考慮して、6種類以上の土を使い分けています。
どのレモンの器も並土を使って「たたらづくり」という製法でつくっていましたが、「レモンのお皿」は2021年5月から磁器土を使った「圧力鋳込み」という製法に変更しました。
別の器ですが、「圧力鋳込み」で製作している様子です。
別の器ですが、「圧力鋳込み」で製作している様子です。
多治見の素地づくりのプロの職人さん方にお願いして、そのお力をお借りすることで、よりきれいな器を安定して製作することができるようになりました。

長年の経験や知識によって支えられた職人的な技術・製法によって、私たちがデザインした形に近い仕上がりになっています。

よしざわ窯の代表作

磁器土は真っ白なので、並土の頃と比べて色が明るく発色します。
そうしてようやく、まさに「レモンイエロー」といえる色合いになりました。

これが今のよしざわ窯の代表作、「レモンのお皿」です。
よろしければ、ぜひ使ってみてください。
現在の「レモンのお皿 小」
現在の「レモンのお皿 小」
よしざわ窯|き59  レモンのお皿 小
よしざわ窯|き59  レモンのお皿 小
990円

サイズ違いのお皿や、小鉢もあります

よしざわ窯|き122  レモンのお皿 中
よしざわ窯|き122  レモンのお皿 中
1,210円
よしざわ窯|き154  レモンのお皿 大
よしざわ窯|き154  レモンのお皿 大
1,540円

お鉢は「泥しょうづくり」

「圧力鋳込み」でつくることが難しい「お鉢」は、泥しょうづくりという製法で製作しています。
このつくり方も、以前と比べて模様が出やすく、ゆがみの少ない仕上がりになりました。
白い素地なので、レモンイエローの発色もとてもしっかりしています。
よしざわ窯|ノ10  小さなレモン鉢
よしざわ窯|ノ10  小さなレモン鉢
880円
他にもたくさんの器たちをご紹介していますので、よしざわ窯のストアページもぜひご覧ください。
「お気に入りストアに追加」も、お待ちしております。
ストア紹介

よしざわ窯

「器と楽しい日々を」をモットーに、栃木県益子町で器づくりをしている製陶所です。 年間に製作する器の種類は約700種類。すべてオリジナルデザインです。店舗はなく、製作した器は自分たちで運営している生活陶器...もっと見る