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【読み物】本物だけがここにある、classico。

ストア:パンと日用品の店 わざわざ掲載日:2023/11/04

classicoとわざわざ

白シャツ。それは服の中でも特に汎用性が高く、白シャツさえ着ていれば大抵の問題(おしゃれ・清潔・好印象)はクリアできてしまう。とにかくすごい服なのだ。

加えて、「白シャツはこれ」と決めて、ダメになったら買うを永遠に繰り返すことができればもう2度とシャツを選ばなくて良いのではないか? と、永遠に着続けられる白シャツ(通称、“永遠白シャツ”。)をわざわざ代表平田が探していた2010年頃、出会ったのがclassicoだった。メールオーダーをきっかけにゆるりと付き合いが始まった。
classico 高橋隆さん
classico 高橋隆さん
東京・谷中にあるセレクトショップclassico(クラシコ)。オーナーの高橋隆さんが自ら使い心地を試して並べた品々は、信頼できるものばかり。とりわけ衣服は流行に左右されない普遍的なデザインのものを主にセレクトしていて、classicoで買い足していった服はどれも飽きることなく長く着られるのが嬉しい。

それから代表平田がclassicoを訪ねたり、高橋さんがわざわざを訪ねてくださったりと交流を重ね、わざわざではclassicoのシャツの取り扱いが始まった。針原修さんの作品・流木の鳥を取り扱い始める際には、工房を高橋さんの紹介でご案内いただいた。
針原修さんが作る流木の鳥。高橋さんが針原さんとの縁をつないでくれて、わざわざ姉妹店 問touでの取り扱いが始まった。
針原修さんが作る流木の鳥。高橋さんが針原さんとの縁をつないでくれて、わざわざ姉妹店 問touでの取り扱いが始まった。

ストーリーと、縁。

classicoには新しいものも古くからあるものも置かれている。ものが生まれた年代を問わず、次世代に語り継いでいくべき物語がセレクトされているのだ。高橋さんは並ぶ商品ひとつひとつの背景を滔々と、静かな語り口ながら熱量を持って語ってくれる。

シンプルなシャツ1着にも、誰がいつどこで、どのような環境で生まれ、どのような技術で作り続け、なぜ存在しているのかの物語がある。加えて、高橋さんがその商品と出会って付き合いを重ねた経緯も詳細に。classicoのブログにも事細かく物語が書き綴られていて、話を読み聞きするうちに物語を追体験しているような気分になる。

物語があるということはつまり、ある日突然生まれたようなインスタントなものではないということだ。classicoを通じて高橋さんは「人々に愛され育まれてきたものを次世代に伝えていく」そんな役割を担いたいと話す。

長年ファッション・アパレル業界で経験を培ってきた高橋さんだからこそ、シルエット・素材・ディテールと服の様々な要素を厳しい目で見ていることだろう。だが何よりも大切にしているのは、縁だという。classicoで扱うものは縁を感じるものだけ。どんなに売れそうだと感じても、縁がなく、製作における背景に違和感を抱くものは取り扱いを諦めるという。
どんな商品にも背景には必ず人がいる。作る人、売る人、買う人の間に信頼できる物語があれば、それはお互いにとって信頼の証になる。作り手から買い手に渡るまでが一続きであるとわかって、安心できるのだ。

店と人との信頼関係

「本物だけを扱いたい。『ここにあるのは本物だけ』と思ってclassicoに来てくださっているお客様も多いと思う」という言葉が印象に残った。

どこまで本物で、どこから偽物かの線引きは難しい。ものだけを見ればし必ずしも品質が劣っているとも限らないし、完全なるコピーでなければ偽物と決めつけることもできないと高橋さんも言っていた。
話は時折場所を変えながら。代表平田は…何してるんでしょう。(編註:このとき採取した金のなる木の葉っぱから、芽が出ました!!笑)
話は時折場所を変えながら。代表平田は…何してるんでしょう。(編註:このとき採取した金のなる木の葉っぱから、芽が出ました!!笑)
けれど決定的に差があるとすれば、本物には物語がある。高橋さんは、シェットランド諸島で作られるシェットランドニットを例に出して言う。「現地に住む人が、自分たちの文化を受け継ぎながら作っている服。それだけは絶対に本物といえる」。

産地でしか作れない価値がある。コピーして作ることも不可能ではないだろうが、偽物の場合、売れなければきっと作るのをやめてしまうだろうと。
同じ品質の物をより安く買える。聞こえは良いが、もし全員がそれだけを基準に物を選んでしまえば、コピーだけが残り、古くからある産地の工場はなくなってしまう。一度なくなってしまえば、土地に根付いたものづくりはできなくなる。やがて流行が去って売れなくなれば、コピーすら消えてしまう。これは未来の話ではなく、そうした現象が今まさに起きている。

本物だけを扱う。その覚悟を裏付けるのは、今ある良いものを次世代に残したい、そのために工場を守りたいという思い。高橋さんは「微力でも、伝えていくことでものづくりが途絶えず続いていくなら」と話す。微力ながら、わざわざもその一端を担えたらと思う。

普通を極めた普通のシャツ

h.b b.dシャツをはじめ、わざわざではclassicoオリジナルのシャツを各種取り扱っている。
h.b b.dシャツをはじめ、わざわざではclassicoオリジナルのシャツを各種取り扱っている。
学生時代からシャツを愛してやまなかった高橋さん。だがクラシカルな着丈の長いシャツはなかなか自身の身長に合わず、しっくり来るものを長年探し続けてきたそう。
随所に細かいこだわりが。
随所に細かいこだわりが。
h.b b.dシャツは、高橋さんの積年の思いを結集させて作ったシャツだ。ちょうどよく感じる着丈、幅、襟の高さと、高橋さんが好きな様々なシャツの要素を組み合わせて作られていて、出来上がったものは普通の中の普通を極めたシャツとなった。
classico店内には沢山のシャツが並ぶ。
classico店内には沢山のシャツが並ぶ。
ここにも。沢山のシャツを見てきた人が作るシャツがh.b b.dシャツ
ここにも。沢山のシャツを見てきた人が作るシャツがh.b b.dシャツ
日本人の体型に合わせた、程よくゆったり、程よく短めなシルエット。シンプルだけど、どこかお洒落で格好よく見えるのは、細部にまでこだわり抜かれたデザインだからこそ。脇や袖の内側の縫い代は伏せられた仕立てで、肌に触れる部分にも優しい着心地の良さ。信頼のおける東東京の小さなシャツ工場にお願いし、一枚一枚丁寧に作られている。

年齢問わず、ユニセックスで愛用可。着心地が良くて合わせやすいから、気が付くと毎日手に取ってしまうのだ。
お客様の修理受付で預かったというh.b b.dシャツを見せてくれた。経年変化した色味が本当に素晴らしい。
お客様の修理受付で預かったというh.b b.dシャツを見せてくれた。経年変化した色味が本当に素晴らしい。
わざわざオンラインストアやわざわざの姉妹店「問tou」では、これまで男性に着用いただける衣類や靴のラインナップが多くありませんでした。その悩みを高橋さんに相談し、女性だけでなく男性も着用いただける製品、仕事でもプライベートでも幅広いシーンで着こなせるようにと「James Mortimer」のシャツや、革靴「Sanders」を取り扱う運びとなりました。両店のコラボによるこれからの取り組みにもどうぞご期待ください!

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18,480円
ストア紹介

パンと日用品の店 わざわざ

パンと日用品の店〈わざわざ〉は長野県東御市御牧原の山の上にポツンと佇む小さなお店。“よき生活者になる”を合言葉に、薪窯で焼いたパンと、食と生活それぞれの面から、独自の選定基準を定めて自分たちが心からよいと...もっと見る

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