B Corpとは「企業を認証する制度」です。米国ペンシルバニア州を本拠とする非営利団体「B Lab」による民間の認証制度で、2006年の開始から国際的に広がりつつあります。わざわざは2021年7月から取得に向けて準備を開始し、わざわざは2023年6月に認定を受けました。日本では26社目の認証です。

先日取り扱いを始めたインナー「boody」も、B Corpを取得しています。

Boodyは、2012年にオーストラリア・シドニー東部で創業したエコウェアブランド。快適さと環境負荷の観点から、オーガニックバンブーを素材にしたインナーを中心に展開しています。

農薬や化学肥料なしで育つオーガニックバンブーを素材にした製品づくりに加えて、製造時に出る生地の廃棄量を最小限に抑えることや、梱包資材にプラスチック素材を使わないといった様々な環境への取り組みを続けていくことを掲げています。

Boody製品に使われているオーガニックバンブーはふんわりと軽い肌ざわり。低刺激性で敏感肌や肌荒れを起こしやすい方にもお使いいただきやすい素材です。洗うたびにやわらかさが増していくので、より肌に馴染むようになります。

また、竹の繊維は通気性を保つ構造をしており、蒸れを防いでくれるほか、抗菌・防臭効果や、静電気の発生を防ぐといった天然の竹素材ならではの効果も期待できます。ブラやショーツをはじめ、タンクトップやメンズの肌着も揃えましたので、一度この肌触りを試してみていただきたいです。

B Corpの“B”が意味するのは、”Benefit”のB。これは日本語に訳すと「利益」という言葉が一般的ですが、ここでは「公益」すなわち「社会全体にとっての利益」という意味合いが強くなります。つまりB Corpは、単独の利益だけでなく、社会全体に利する公益を重視する企業に与えられる認証ということです。

現代の企業に広く浸透している「株主至上主義」、つまり企業は株主のものであり、株主の利益を最大化するために経営されるべきであるという考え方では、必然的に、利益にならないものから目を背けるようになります。それこそが公益でした。人権や自然環境、有限資源よりも、自らの利益を優先した結果、劣悪な環境下での低賃金労働や、環境破壊や地球温暖化を顧みない資源搾取が行なわれました。現在の世界が抱える大きな問題には、こうした企業姿勢の影響を受けたものが多くあります。

Boody以外にも、わざわざで取り扱っている商品のうち「BAREBONES」と「klean kanteen」がB Corpを取得しています。今後、B Corp認証企業のお取り扱いが増えましたら、またご紹介させてください。こうした取り組みにも関心を寄せていただけると嬉しいです。