日本の春を彩る色々な花をご紹介する本企画。
第5回は「深山霧島ツツジ（ミヤマキリシマツツジ）」です。

深山キリシマはツツジの仲間で、
九州の高山地域に自生している日本固有の樹木です。

その特徴は何と言っても艶やかで美しい花。
手のひらに乗る小さなサイズ感ですが
愛情をもってお世話すると毎年春に花を咲かせます。


自然界のミヤマキリシマは
「火山活動で生じた厳しい環境でのみ、優位的に生息できる」
という珍しい特徴をもっています。そのため、
生息地域の森林化が進むとやがては絶滅する運命だと言われています。

でも、鉢植えで育てるととても丈夫で育てやすい樹木。
花付きがよく、丈夫な性質を持っているので
小品盆栽としても人気があります。

枝先いっぱいに花を咲かせた姿はとても美しく、
花期も長いので見ごたえがあります。

花の美しさはもちろん、
可憐な佇まいも魅力的な木です。

光沢のある葉や、繊細な枝ぶりは
眺めているだけで心癒されます。

春の花が咲いた後にはフレッシュな
新葉が次々と芽吹き、目に鮮やかな姿を見せます。

暮らしの中で、四季折々に変化する様子を愛で
楽しんでみてはいかがでしょうか。