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この広い空の下で

ストア:KOZLIFE掲載日:2020/06/20
こんにちは〜

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

今日のブログは
”ferm LIVING Stories" です!

今回ご紹介するのは
ジン・アンの物語です。

韓国のファッションシーンに
その身を置いていた彼女が
ロンドンに移住して始めたビジネスのこと、
あり余るほどの植物への思いなど、
濃密な内容になりました。
〜 この広い空の下で 〜

3年前、ジン・アンはこの場所へ
恋人と、そして数え切れないほどたくさんの
植物たちとともに引っ越してきました。

そして今、そこは、
彼女の成長した植物の帝国である
Conservatory Archivesの非公式の
オフィスとなっています。
Jin Ahn
園芸家、Conservatory Archives 創設者
Jin Ahn
園芸家、Conservatory Archives 創設者
天井が高くて、古い鉄細工の巨大な
天窓がある、この大きな空間を
ジン・アンは自分でリノベーションしました。

ロンドン在住の彼女は
2つの店舗や多くの一流プロジェクトの傍ら、
クライアントのために植物を使った
空間デコレーションに時間を費やしています。

ジンのエキゾチックな植物や
サボテンたちの広大な公園は、
周囲の環境に合わせたり反したりしながら
成長し、植物が空間をどこまで変化させる
ことができるのか生き生きと示す、
非常に珍しい室内の風景になっています。
植物が混雑しているのは、
窓辺だけではありません。

この家で植物は、家具、人間、
そして子犬のハックニーよりも
はるかにスペースを占領しているのです。

私たちfrem Livingは、
ファッションから園芸へと
人生の舵を切ったこと彼女の話や、
お手製のジャングルに住むということが
一体どんな感じなのか聞きたくて、
この小さなファミリーのもとを訪れました。
〜 織り交ぜてゆく 〜
イングランドの自然の中を歩いているとき、
ジンは刺激を感じていました。

韓国のファッションシーンからの
一年休暇として始まったことが、
園芸の勉強とロンドンへの永住という
新しい人生のコースに変わったことは
実際、とても刺激的だったのです。

ここロンドンで彼女は
自身の会社をスタートさせ、
新たな「植物」という夢に生きています。


今日のConservatory Archivesは
イーストロンドンに2店舗を構える
ボタニカルショップであり、
ジンが店舗やオフィスの空間をより良くし
より多くの緑を育てるための
コンサルティングサービスを提供する
会社でもあります。
彼女は3年前
この古い工場の中に
自分の家を見つけます。

その当時はアトリエとして使われていたため
電気・水道・暖房などの設備は
整ってはいませんでした。
しかし、この場所に可能性を感じたジンは
このスペースを、自宅とアトリエを兼ねた
小さなビジネス用のスペースに変えたのです。


彼女のジャングルは
小さなアパートのあまり良いとは
言えない日照条件のもとで
生きることを強いられた植物たちにとって、
まさにパラダイスであり、
彼女のプライベートでの生き方や
仕事での生き方を緊密に織り交ぜながら
刻々と変化していく
植物の風景でもあるのです。

そして時折、個人で集めた植物たちを
大きなイベントや2店舗のうちの1つに
移しては、スタイリングにも使っています。

ジンは仕事と遊びを混ぜることを恐れずに
恋人のジャコモとともに会社を設立しました。

第1号店がオープンしたとき、
彼は数学の博士号を取得しながら
たまに彼女の手伝いをしていただけでした。
しかし、そうこうしているうちに、
彼女はジャコモに、正社員になるよう
説得したのでした。


"何もかもが濃密なんです "


そんな人生を送るということが
一体どういうものなのか、
という私たちの質問に彼女はこう答えました。

"だんだんと忙しくなってきて、
カレンダーが予定でびっしりと
埋まってしまうときは、
時々もの凄いストレスにもなります。
仕事からプライベートを切り離すことを
考えたりもしますが、
ただ単にそれができないだけなんですよ。
これが私のやり方であり、生き方だから。"
〜 彼女のものがたり 〜

大学を卒業したら庭師になるつもりだった
ジンですが、都会っ子の彼女にとって
雨の多いイギリスの気候や風景は
そんなに魅力的ではありませんでした。

だからこそ、室内の観葉植物に
フォーカスするというアイデアが
生まれたのです。

ようやくお店に完璧な場所を見つけたとき
植物がどのような注目を浴びようとしているのか。
この時の彼女は、まだ何も知りませんでした。

当初はファッションとグラフィックデザイン
という、彼女のこれまでのバックグラウンド
をベースに、大きな家具と植物への愛情を
組み合わせるというのが、
お店のアイデアでした。

しかし、開店して間もなく
植物の人気に火がつき
最終的には植物が中心となっていったのです。

"始まったばかりの頃、
お店はすごく空っぽで、私たちは植物よりも
たくさんの家具を置いていました。
当時は植物がそれほど人気になるとは
思いもしませんでした。
人々は私の店でちょっとだけ
クレイジーになったのでしょう”

倉庫にあった、あらゆる形やサイズの
植物が最初の週で売り切れてしまった。
そんな話をしながら、彼女は笑います。

そして2018年に、彼女たちは
2号店を開くことになりました。
(最初の店よりもはるかに大きく、
家具とデザインアイテムを
置くスペースがあるのです!)


"ビジネスとデザインというバックグラウンドは
私をとても助けてくれたと思います。
前までは気づいていなかったと思いますが、
今は、これまでの経験がなくても
たくさんのことができるようになりました。
私が何かクレイジーなことを提案したときも、
自分でも驚くほど信頼されていると
思うことがあるのです。"

そして、彼女はその増え続ける聴衆を
今も納得させているのです。

2015年以降、ジンと
Conservatory Archivesのおかげで
植物たちがInstagramで爆発的に注目され、
現在までに10万人近くのフォロワーが
いるようになりました。
〜 The Wild and the Natural 〜
Instagramのアイコン的な
四角い枠に収まると、
すべてが適切な場所にあるように見えます。
しかし、ジンは「完璧」のファンではありません。

"私の家は、まるでお店みたいに
少しごちゃっとしているんです。
物事がすごく自然であることが好きなので。
ここにあるすべての植物にも
同じことが言えます。
スタンダードフォーム、というものが
植物にはないのですから。

植物たちは周囲の環境に合わせて
成長し続けているのです。
彼らは完璧ではありませんが
私はそれら押し付けるのではなく、
彼ら自身の持っているもので
植物を使いたいのです。"


彼女は少し前から、
植物が一体いくつあるのか、
数が把握できなくなっていました。
しかも、その中からお気に入りの一つを
挙げることさえできません。

しかし、彼女は植物のナチュラルさと
自分の好みに忠実であることで、
生い茂る緑の間に自分の居場所を
見つけたのです。
"私の美学は、
とてもインダストリアルで
とても開放的で
たくさんの光を取り入れたいと思っています。
そのような環境で植物を飾るときは、
緑の植物の方が効果的なんです。
花の咲いた、色とりどりの植物は好きですが
それは私のスタイルではないのです"


"もし、お気に入りに名前を
付けなければいけないのなら……"

とジンは言ったあと、こう続けました。

"私は本当にサボテンが好きだって言いますね。
でも、私は種(しゅ)そのものよりも、
植物の形に惹かれます。
彼らは形が一つ一つ違っているでしょ。
ユニークな形に育つ植物が好きなのです。
私たちが植物について話すとき、
テクスチャと形状は重要な要素です。
なぜなら、同じPileaから始めたとしても、
時間が経てば全く違った表情になりますからね。"


では、植物がトレンドアイテムでは
なくなると一体どうなるのか、
私たちは質問してみました。

"植物は有限の科学ではありません "

そう言って、ジンは続けます。

"私は今でも、この道を進みながら学んでいます。
本当に旅をしているようだけど、
こうなる運命だったのだと思います。
でも私は、植物が単なる流行の一つではなく
私たちのライフスタイルになると
信じています。"
いかがでしたでしょうか?

翻訳していて頭がクラクラするほど
濃密な内容のインタビューでした。。。

その内容もさることながら、
美しい写真のそこかしこに写っている
ferm LIVING のアイテムたち。
壮大なスケールのスタイリングも
必見でしたね!

それでは、次回もお楽しみに〜♪
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