紙の特性の一つに、どんな素材とも調和しやすい点があります。金属や木材にも馴染みやすい質感のためインテリアに調和します。さらに紙ならではの美しい色があるので、彩る楽しみも感じていただけます。

私たちは、１枚の紙を、切る・抜く・削る・印刷するなどをして「新たな価値」を付加することを総じて「紙器」の技術と呼んでます。商品のパッケージや印刷物などみなさんの身近にあるものにも実はたくさん使われています。数多ある加工技術を使って、しなやかさや気軽さを持つ暮らしに寄り添うプロダクトを提案したいと思っています。

日本でも数多の紙を製造していますが、海外の紙と違うことは、質感や筆記性など機能面にとどまらず紙の色名にも現れています。海外の紙では、色にNo.1や、No.10など数字が割り振られていることが多いですが、日本の紙には鳥や植物の名前が付けられていることが多いです。情緒豊かな感覚だと思います。

紙色の組み合わせや、平面の色彩構成の感覚も持ちながら、プロダクトを展開するブランドの取り扱いをこれからも拡げていきたいと思います。