雑誌や情報サイトの占いでもお馴染みの、12星座。
自分の誕生日の星座をご存じの方も多いのではないでしょうか。
土と風の植物園では、そんな12の星座にちなんだブーケをお届けします。
今回ご用意したのは、おうし座(牡牛座)のブーケ。
4月20日~5月20日生まれの方が、 おうし座にあたります。
実は、今の季節に夜空を見上げても、おうし座は見えません。
おうし座は、冬の夜空で見ることができる星座。
今の季節、おうし座は、太陽とともに昼の空を彩っています。
真昼の空が明るくて、すぐそこにいるのに、わたしたちが気づいていないだけ。
他の星座も同じ。
あなたが生まれた季節には、真昼の空から、見守ってくれています。
目には見えないけど、そっと寄り添い、あなたが生まれた尊い季節を祝福してくれている。
そんな、お守りのような存在になってほしいという願いを込めて束ねました。
時代や人によっても異なりますが、現代の占星術の世界では、おうし座のシンボルカラーは、一般的に「緑」とされています。
新緑の季節を楽しみつつ、宇宙のスケールの大きさや神秘的な雰囲気も感じられるように。
まあるいフーセンポピーや、流れ星のようなニゲラ オリエンタル。
何億光年も、気の遠くなるような時間軸を生きている星々をイメージして。
他の植物たちにうねうねと覆い被さるのは、立ちカズラ。
つぶつぶのヤマゴボウは、毒々しい黒とマゼンタで私たちを惹きつける。
遠くの空で優美に浮かぶ天体も、近づくとこんな風に不思議なものたちで溢れているんじゃないかって思わせてくれる。
木漏れ日が、まぶしく愛しい。
草木が初夏の装いへと姿を変える、おうし座の季節。
グリーンの植物やホワイトのスターチスを散りばめて、新緑の季節を吹き抜ける風も感じてもらえたら。
「ラッピング有」を選んでいただいた場合は、ブーケが自立するようにお包みするので、そのまま置いて飾れます。
ラッピング無しの状態で、花瓶に入れて飾っても素敵ですよ。
※一部のドライボタニカルが似寄りのものになることがあります。
贈り物にもぴったりなカードをお付けしました。
おうし座の学名は、ラテン語で「Taurus(タウロス)」。
シンボルマークは、牛の角と顔を図案化したものとされています。
おうし座を含め、星座って、いつどのようにして生まれたか知っていますか?
星座の起源はとても古く、紀元前3000年頃、古代メソポタミア文明にまでさかのぼります。
夜に見張りをしていた羊飼いや旅人が、星と星を結んで動物や英雄などの姿を描いたのがはじまりだといわれています。
その後、古代ギリシャへと伝わり、詩人たちによって、星座とギリシャ神話が結びついていったのです。
ギリシア神話には、おうし座の牛にまつわるいくつかの話があります。
ここでは、その中のひとつをご紹介。
「全知全能の神・ゼウスは白い牡牛に姿を変え、美しいフェニキアの王女エウロパに近づきます。
エウロパが牛の背に乗ると、牛はさっと立ち上がり、一目散に野山を駆け出しました。
そのまま海を渡り、ギリシアのクレタ島へと辿り着きます。
牛はエウロパを背中から降ろし、ゼウスの姿へと戻りました。
ゼウスは悲しんでいるエウロパを慰め、彼女への想いを打ち明けました。
この時たどり着いた大陸は、エウロパの名前を冠して「ヨーロッパ」と呼ばれるようになったともいわれています。」
ゼウスが変身した白い牡牛は、とても優しく大人しそうだったという描写もあります。
こうした神話が、おうし座の柔和なイメージに繋がっているのかもしれません。
星座が古代ギリシャに伝わり、神話との結びつきを強めた後も、新たな星座がどんどん作られました。
多いときには星座の数は100以上になり、人によって星座名が異なることも。
そこで現在は、星座を整理して世界共通の88個に統一されました。
このうち、おひつじ座やおうし座など、太陽の通り道(黄道)にある12個の星座が、「黄道12星座」と呼ばれ、わたしたちにも馴染み深いものとなっているのです。
心安らぐおうし座のブーケの次は、ふたご座(牡牛座)のブーケをお届けする予定です。
ふたご座のシンボルカラーは、イエロー。
きっと賑やかで、楽しげなブーケになるはず。
5月21日〜6月21日生まれの方がふたご座にあたります。
楽しみにしていてくださいね。
夜空をキャンバスにして、何千年も前から紡がれてきた、星座の物語。
その物語が始まるよりも、ずっとずっと前から宇宙にいた星たちにとっては、ちっぽけな物語かもしれないけど。
このおうし座のブーケを見つめて、その物語に想いを馳せてみると、自分や大切な人が生まれたこの季節がもっと愛おしくなるかもしれません
ゆたかな土に育まれた植物がやさしい風に包まれてドライになる。
時間とともに表情を変えていく自然の色と香りの不思議。
ドライフラワーのもつ、たおやかな美しさとしなやかな存在感をもっと暮らしにとり入れて楽しんでほしいー、
そんな想いから土と風の植物園は生まれました。
日常の中に、自然のかたちが存在する豊かさに触れる場所や、きっかけをつくりたいという想いを込めて商品をお届けしています。
静かに時を経て、<生>から<ドライ>へと姿を変えた花たちをひとつひとつ選び、組み合わせるワクワクをたくさんの方と共有できることを願っています。
▲黄道12星座